「全国優良畳店 35事例集」
畳店No.28 ※期間限定公開
兵庫県西脇市 うのたたみ工房
代表 宇野 之智様
<タイトル>
親子2人で売上2.5倍に増えました
<発表内容>
西脇市は東経135度、北緯35度に位置し「日本のへそ」と呼ばれています。
商圏は西脇市4万5千人の1万5千世帯と、周辺の町を足して2万8千世帯としています。
商圏内には畳店が20軒以上有ります。
平成15年当時の売上は1000万円程度で、3代目の父と4代目私と二人で仕事をしていました。
多角化はしないで畳のみで、営業は全くしていませんでした。
主な仕事先は地元工務店と大工さんが70%、不動産管理が5%、個人客は25%という状況でした。
効率の悪い仕事が多く、遠方の業者が営業してきました。
地元工務店も客離れが激しいらしく、売上も激減してしまいました。
営業する知識もなく知名度も乏しいので、どうしたら良いか悩んでいました。
早く下請依存体質から脱却したいと思っていました。
平成9年ごろ、極東産機の営業の方から構造改革の話がありましたが、当時は必要性を感じませんでした。
ところが、平成15年の年末に仕事が無い状態が続き「構造改革をやるしかない」という気持ちでセミナーに行きました。
平成16年2月にスーパーミニラインを導入して、構造改革を実施しました。
コンサルタントと一緒に、チラシの枚数や配布時期を決めました。
看板作成も行いました。
関連商品の販売、カタログ商品の販売も行いました。
多角化によりふすま・障子・網戸などの売上も増えました。
コンピューターを活用し、戦略的顧客管理も出来る様になりDMを出すのに利用しています。
新規業者へ営業もかけました。
チラシは年に5回撒き、空き時間にはポスティングも行い足で稼ぎました。
その結果、1年目の実績は業者40%、個人60%になりました。
ふすま、障子、網戸で3%の構成となりました。
2年目の売上は2500万円に増え、業者は30%、個人は70%になりました。
ふすま・障子・網戸の構成比も5%まで上がりました。
製造中心の仕事から、お客様を大事にする気持ちに変わりました。
今は楽しんで仕事をしています。
以前は電話に出なかった事もありましたが、家族も電話一本を大事にする様になりました。
設備の近代化に伴い生産効率はアップしました。
お客様への対応が早くなり身体も楽になりました。
平成16年、台風23号で水害被害にあった時も素早い対応が出来ました。
製造の合間に営業時間を作る余裕が出来ました。
中期計画として、ふすまを外注から自社施工に切り換えたいと考えています。
新しい従業員を採用してしっかり育成したいと思います。
最後にお伝えしたい事は、黙っていても仕事は入ってきません。
どうやって売っていくかを考え取り組んでいく事が必要です。
※平成18年3月4日「岡山セミナー」発表内容より