「全国優良畳店 35事例集」
畳店No.7 ※期間限定公開
埼玉県富士見市 株式会社アキモト
代表取締役社長 秋元 伸一郎様
<タイトル>
畳はリフォームの原点、多角化は生き残りの鍵
<発表内容>
埼玉県富士見市で畳と内装業を営んでいます。
現在の人員は内装3名、畳2名、事務員2名と私を入れて計8名です。
内装の専属職人は8名です。
構造改革の事は以前から聞いていましたが、ほとんど興味が有りませんでした。
平成17年、極東産機からDMが届きました。
そこには「元気な畳店」として、坂本畳店の紹介ビデオ進呈とありました。
坂本君は畳訓練校時代に1年間当社で働いていました。
懐かしく思いビデオを申し込んだ所、営業マンがわざわざ持参してくれました。
今から思えば、「営業キッカケ作り」のツールでした。
営業マンは何度か足を運んでくれましたが、適当に応対していました。
その後、上司を連れてこられ構造改革提案の内容を詳しく聞いた所、私の価値観と同じでした。
仕事のやり方、運営方法、倫理観、社会貢献などです。
当社の現状を脱却するにはこれしかないと思い、ワクワクしたのを今も覚えています。
そしてすぐに決定しました。
構造改革で最初に行ったことは、社員勉強会です。
社員だけでなく、専属の職人も一緒に勉強してもらいました。
これを機に、アキモトがお客様の満足度を高める取り組みを理解してもらう為でした。
当たり前の事が全く出来ておらず、知っている事を実行していなかった事にガクゼンとしました。
これからの取り組み課題が見つかり、解決に向かって全社一丸となれました。
接客マナーの改善をし、ユニフォームを作り、全員が名刺を持つ様になりました。
インテリアから畳の提案、畳からリフォームの提案をお互いの部門で行うようになり、畳6畳から600万円のリフォーム工事も取る事が出来ました。
目立つために、のぼりを会社の周りに10本立てました。
敷地の角には大きな看板を設置し道路から見える様にしました。
畳工場には、夏場の能率が上がる様にスポットエアコンを入れました。
新聞折込チラシは6万枚を年間5回配布しました。
ポスティングも実施し、地域の方にPRしています。
また地域貢献も行いました。
市内小学校10校に新畳を90畳寄付しました。
3年おきに表替えも無償で行います。
その事がメディアに取り上げられ新聞記事になり、市からも表彰して頂きました。
学校便りにも掲載され、児童の父兄の目にもとまりました。
地元の産業祭でも畳のPR活動を積極的に行っています。
平成16年から当社独自のイベントを「倉庫市」の名称で行っています。
模擬店の焼きそばも400食が無くなりましたので沢山の来客があったということです。
構造改革前、平成18年の畳部門売上は2360万円でした。
1年後は3560万円になり、1200万円のアップが出来ました。
しかも3名体制から2名体制になりこの実績をあげました。
これはまさに、コンピューター式畳製造ロボットを導入したお陰です。
したがって人件費も削減出来ました。
極東産機の良い所は、機械販売だけでなく注文の取り方を一緒に教えてくれることです。
3~4年で元を取れる投資だと思います。
機械を買った畳屋が儲かり、お客様が満足して経営も安定します。
最後に、畳業界へ提案をさせて頂きます。
自分の立ち位置をしっかりして下さい。
下請から元請へ脱却しましょう。
当社は内装全般を扱っていますが、基本は畳です。ホームセンターや安売りチラシは畳の事を宣伝してくれ、お客様の関心が高まります。
売上が悪いのを他人のせいにしてはダメです。
愚痴やため息は得になりません。
仕事は創出するもので、仕事を待っていては死を待つだけです。
生き残るためには自分で考え行動しましょう。
時代の変化に対応出来る若者しか生き残れません。
畳訓練校は技術を学ぶ場ですが、技術だけでは仕事は増えません。
営業力を付けて、時間を作るためにIT化をしましょう!
※平成23年9月4日「埼玉展示会&セミナー」発表内容より